清風りちあ氏Ⅱ

清風りちあ氏 シナリオ感想Ⅱ



322)洞窟掃除

ロド村の村長から、水神様を祀る洞窟を掃除し、お供え物を置いてほしいと頼まれる。
少々扱いの難しい村長から詳しい話を聞くと、20日ほど前、洞窟内で野盗と村人が派手に戦った結果、洞窟が荒れ果て、水神様が激怒したらしい。
怒りを鎮めるために捧げ物をしたいが、洞窟内には水神様のしもべがいる。そのため、危険な仕事をよそ者の冒険者に任せたというのが実情のようだ。

村長から渡される地図は、孫が描いた絵である。
これを地図として使わせる村長を見ていると、冒険者たちは早々に「村長が村長なら、村人も村人だ」と知ることになる。

お供え物は、銛、花輪、肉と地場の野菜、小麦、ガラス玉、馬のぬいぐるみ、果実酒。
子どもの絵だけでは正直分かりにくいが、現地へ行けば置き場所のヒントが用意されている。

掃除用具として渡されるのは、燃える鉄球である。
冷気魔法が得意な村人が、野盗だけでなく洞窟内まで凍らせたため、至る所に氷柱や氷筍ができているらしい。

燃える鉄球が村の宝として保管されていることを考えると、冷気魔法を得意とする家系があり、どの代でも力加減を誤って何かを凍りつかせているのではないかと想像してしまう。

洞窟まで案内してくれる酒造りの村人から話を聞くと、果実酒にゴブリンゴを使っているのではないかという疑いが浮かぶ。
生ゴブリンゴを村人に使うと、その疑いは確信に変わる。

ここで新たな疑問が生まれる。
そのまま食べるとまずいゴブリンゴを使った果実酒は、本当に美味しいのだろうか?
…答えは水神様の口から直接聞くことができる。

このシナリオで最も感激したのは、冒険者たちが自分から行動することだった。
氷柱を壊したり、敵を倒したり、落ちている物を拾ったりと、周囲の状況を見ながら勝手に作業を進めていく。

中堅の冒険者なら、すべての行動について指示を待つことはないだろう。
むしろ普段から、それぞれが判断して勝手に動いているのだろうと思う。冒険者たちが自分の意思で依頼に取り組んでいるように感じられ、見ていて楽しかった。

400)庭に飛んでるおっきい虫

カタバミ通りにある家庭菜園での虫退治の依頼。
依頼者のエンジュは、庭に住み着いた見知らぬ大きな虫を何とかしてほしいという。

ピャーと鳴くその虫を捕まえてみると、正体は虫ではなく、住処を追われた妖精だった。
説得して宿へ連れて帰るか、妖精が住んでいた元の家へ帰してあげるかを選ぶことになる。

妖精が可愛かったので初回は説得して連れて帰ったが、可愛いだけではなく鑑定もしてくれる有能な妖精だった。

元の住処へ向かうと、マンドレイクを育てるために妖精を追い出したインプたちとの戦闘になる。
インプを追い払えば依頼達成となるが、さらにインプを使役する魔術師ガーニットのところまで乗り込むこともできる。

元凶を叩くべく魔術師のところまで行くと、「封解の法」や「刺衝の幽香」を貰えるだけでなく、インプとガーニットの会話や、冒険者たちのがめつさも楽しめる。

対象レベルを大きく超えた冒険者で依頼を受けようとした時の、宿の親父さんとのやり取りも好ましい。

虫退治の依頼だったはずが、妖精を拾い、インプを追い払い、気がつけば魔術師のところまで乗り込んでいる。
小さな依頼から、どこまで首を突っ込むかを選べるのが楽しいシナリオだった。

474)火晶石をとりもどせ!

精霊術師が初めて召喚したサラマンダーで作った、大事な火晶石を盗まれてしまったので、取り戻してほしいという依頼。

2025年開催の『クソシナ祭り』参加作品。

火晶石を盗んだスリ犯は、すぐに特定できる。
宝石だと思って盗んだものの、実際には火晶石だったため困っているらしい。

ここで、火晶石を返してもらって見逃すか、血が見たいからボコボコにするかという、謎の二択を迫られる。

スリ犯を見逃せば、そのまま火晶石を依頼人へ返して終了。
しかし、ボコボコにして奪うと「魔除けの巻物」まで手に入る。
理不尽な振る舞いをする冒険者の方が得をするのが、なんともこのシナリオらしくて面白い。

ちなみに、依頼に失敗するとゲームオーバーになる。
readmeでは、なぜか制作者自身が「理不尽な全滅」を起こすためにLv1での突撃を推奨している。

爆発後に逃げ出したサラちゃんを追いかける話に発展しても面白そうだ。
依頼人のもとへ戻すか、そのまま逃がすかで迷う展開があれば、かなり悩むと思う。
そもそも、好戦的な火精霊が大人しく愛でられているのかも少し気になる。

500)ストロングれいかんスプレー事件

記録的な酷暑の中、低体温による体調不良を訴える人が増えているという。
原因不明のまま聖北教会までたらい回しされた結果、霊障が原因と判明した。
被害者には、「好奇心旺盛」「新しい物好き」「比較的若い」という共通点しかない。
聖北教会のネリサから、集団霊障事件の調査と原因の排除を依頼される。

調査中には、霊障に見舞われたダレンとマレクに遭遇する。
そこで、依頼人から渡された赤塩を「かける」「すりこむ」「食わせる」という選択肢が出てくる。
中でも「食わせる」の破壊力が強く、つい選んでしまう。

この世界にも冷感スプレーが存在し、精霊宮製は刺激が少ない代わりに効果も弱く、賢者の塔製はよく効く代わりに高価らしい。
妙にありそうな商品差で、こういう細かな設定が好きだ。

道中に登場する黒猫のいかすみは、【魔術師の引越補助】の依頼人アルウィンの飼い猫。
魔法道具という分野を考えると、売人のユハニとアルウィンが知り合いでも不思議ではなく、既存シナリオとのつながりを感じる。

最終的には、売人を依頼人に突き出すか、教会を丸め込むかを選ぶことができる。
CPの性格に合わせて、それらしい選択肢を選べる幅があるのが嬉しい。

戦闘に勝利すると、召喚獣の「マイロ」を獲得できる。

酷暑対策の冷感スプレーから始まったはずなのに、最後には霊障事件へ発展している。
日用品めいた魔法道具と、妙に自由な選択肢の組み合わせが楽しいシナリオだった。

530)大翼竜の利活用

都市国家バザルトでの大翼竜狩り。
国王イグナスから個人的に依頼され、倒した大翼竜の舌を渡せば1500SPの報酬を受け取ることができる。

ただ討伐するだけではなく、竜の死骸を解体して素材を集め、副産物を交換して稼ぐこともできる。

大翼竜狩りには、弓使いのビルギット、司祭ラーシュ、研究者イリス、騎士ウルバン、そして2回目以降は国王イグナスも連れ出せる。
同行者によって会話が変わるため、一通り連れて行きたくなる。

大翼竜を解体すると素材を入手でき、それを使ってさまざまなアイテムと交換できる。
何度でも遊べるので、気が向いた時に狩りへ出て、素材を少しずつ集めていくのも楽しい。

少し手間はかかるが、毒消殺を行うと「大翼竜肉」と「大翼竜血」を入手できる。

【うちの王子知りませんか?】を通過していると反応が増えるため、できれば先に遊んでおきたい。
もし王子ミケルを連れ込んでいるなら、ぜひ同行させたい。
冒険者として成長したミケルが、一時的に故郷へ戻ってきたような雰囲気を楽しむことができる。

ほのぼのとした都市国家バザルトに再び長く滞在できるのが嬉しい。
討伐、解体、交換、同行者との会話を楽しみながら、何度でも入り浸れるシナリオだった。

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