NPCを語る【サブストーリー:成人の儀式】


この人物で面白いのは、学者でありながら、知るための手段として戦闘を選んでいること。
本人は『動物の生態』を研究していると話しているが、プロフィールでは、魔物を見つけた端から戦いを挑むとも書かれている。
彼にとって魔物は、恐ろしい存在というより『珍しい動物』のひとつなのかもしれない。
さらに、オルベリクから試合を申し込まれても『面白い』と応じ、プリムロゼの踊りを見ても『実に面白い』と反応する。
どうやらこの人は、未知のものに出会うと、まず好奇心が動く人物のようだ。
現在の強さは2だが、放浪しながら各地の魔物を調べ、そのたびに実際に戦っているのだとしたら、この先どんどん強くなっていきそう。
ひとり旅なのに『薬の素材(拡散)』まで持っているのも気になるところ。
自分の怪我を治すためだけなら、単体用でも足りそう。
もしかすると、研究のために戦った魔物を必要以上に傷つけた時、治療しているのかも。
もちろん想像だけど、そう考えると少しこの人らしく見えてくる。


この人物で面白いのは、商人でありながら、かなり狩人としての感覚を残していること。
地狩地消という考え方からも、商人として仕入れるというより、まず自分で狩ることが先にあるように見える。
この人はもともと狩人として生きていて、そこから商人という生き方を身につけた人物なのかもしれない。
狩りの技術を使って、旅をしながら商人として生きることもできる。
また、シ・ワルキの森に来て「見たことのない動物がたくさんいる」と興味を示しているところは、放浪の学者と少し似ている。
もし二人が出会ったら、かなり気が合いそうだ。学者が生態を語り、狩人が狩り方や捌き方を語る。同じ対象を別の角度から見るからこそ、お互いに新しい発見がありそう。


この人物で気になるのは、現村長と村長の座を争って惨敗し、表向きは和解したように見せながら、今もその座を諦めていないこと。なぜ、そこまで村長になりたいのか。
現在の村長とは2歳差で、世代も近い。
昔から競い合ってきた関係だった可能性も考えられるが、ゲーム内ではそこまでは語られていない。
ただ、息子の成人の儀式を見ると、この人物の印象は少し変わる。
息子が大牙猪を狩らずに牙を購入して手に入れても責めないどころか、「狩人より商人が向いている」と感心し、息子が商人見習いになることも受け入れている。
現村長が伝統を重んじる人だとすれば、この狩人は、それほど伝統に縛られない人物だったのかもしれない。
その考え方の違いが、村長の座を争う理由のひとつだった可能性もある。
もしかすると、息子の選択を認めることで、成人の儀式という村の伝統を切り崩してきた可能性もある。
実はこの狩人、意外と策略家だったのかもしれない。


この人物で印象に残るのは、弱気で怖がりながらも、いざという時には逃げ出さないところ。
父親の後を継いで、一人前の狩人になることを目指しているが、成人の儀式で大牙猪を狩ることには自信がなく、自分には難しいと悩んでいる。試合を申し込まれた時も、かなり素直に怖がる。
ただ、魔物に襲われた時は、最初は逃げようとしながらも「いや、戦わなきゃ!」と思い直す。
怖くても向き合おうとするところに、この人物の芯の強さを感じる。
また、かなり素直な性格でもある。
大牙猪の生態を教えてもらう分岐では、教わった内容を、そのまま自分の考え方に取り入れていく。
もう一方の分岐では商人見習いになった後も「今度はコツコツ頑張ろう」と、前向きに受け入れている。
弱気だけど真面目。怖がりだけど、逃げ出さない。そして、人から教わったことを素直に受け入れられる。
狩人になる分岐でも、商人になる分岐でも、この人物なら少しずつ経験を積みながら、ちゃんと一人前になっていけそうに思える。