5-2崩れたのは、恩人なのか、それとも自分の認識なのか

クリア後2:崩れたのは、恩人なのか、それとも自分の認識なのか

サブストーリーに登場する美女の一人ぐらいの認識だったので、リブラックが全ての黒幕だったとは意外でした。
詳細な動機はクリアしてから語られるのでしょうか。

まず敵である3人の手記を読んでの感想です。
手記からはリブラックが、マティアス→ヴェルナー→イヴォンの順に接触していることが分かります。

「マティアスの手記」は、彼が「辺獄の書」の黒呪術をもちいて100年以上生きていること、ヨーセフ大司教を毒殺したこと、シメオンと共に黒曜会を立ち上げたこと、元々は聖火教会の教えを信じる神官だったことが書かれています。
聖火教会への不信感から禁忌の力を欲しますが、奇跡を起こして人々を救う救世主ではなく、人々から崇められる救世主を望んだ部分に歪みを感じます。そもそも聖火教会では、心から信じて祈れば死者が蘇る奇跡が起こるとは記されていないはずです。

「ヴェルナーの手記」は、彼がホルンブルグをどのようにして滅ぼしたか、リブラックの妄執への警戒が書かれています。
計画のために惜しみなく追加される資金や人脈は、黒曜会から引き出されていたのでしょう。フィニスの門を開放するために、門を守るホルンブルグを滅ぼす必要があるため、最も重要な布石として扱っていたはずです。野心の強いヴェルナーが最適だと判断したのでしょう。

「イヴォンの手記」は、彼が前学長を暗殺したこと、「辺獄の書」を解読して力を手に入れようとしたこと、秘書のルシアに裏切られたことが書かれています。
自己顕示欲をくすぐられなければ、優越思想をもつだけの一介の学者で終わっていたことでしょう。
彼の持論である「知識は金になる」を、リブラックが実践済みだったということろが皮肉を感じます。
マティアスが100年以上生きていることから、「辺獄の書に記されたの力」が目的ではなく、「辺獄の書」から読み解ける「フィニスの門が開いた後の対処方法」を解読されないようにすることが目的だったと思われます。

主人公側の関係者の3人の手記を読んでの感想です。
竜石を守るレイヴァース家の当主とはどこまで行っても敵対する関係ですが、ジェフリーはその潔い性格から巻き込まれたという印象を受けます。
グラム・クロスフォードはこんなにも印象が変わるとは驚きました。アーフェンの視点からだと「理想の薬師」像でしたが、手記では「妻だけを愛している男」という印象です。
ザンターのように狩りだけは優秀で他はダメという感じで、実は薬師としては優秀で他は妻がいないと何もできない…みたいな人物だったのかもしれません。

「ジェフリー・エセルアートの手記」は、彼が黒曜会から接触を受けていたこと、首謀者やフィニスの門という存在を知って殺されたことが書かれています。
有能なジェフリーが、庭師であるはずのシメオンや当時の騎士団長が黒曜会の首謀者だと知った時点で、どうして娘の身を案じて対策を打たなかったのか疑問でなりません。
自分が信念を貫いた末に殺される覚悟があるとしても、幸せを願う幼い娘に独り背負わせるのは父親としてどうなのかと思ってしまいます。

「レイヴァース家当主の手記」は、家宝である竜石が「フィニスの門」を封じる力をもつこと、初代がベオウルフ王の親友であったこと、馬車に細工をされて事故死していること、誰が敵か味方が分からない中で信用に足る人物(ヒースコート)を見極められたことが書かれています。
大きな力に呼ばれた大きな欲望から家宝を守るだけの力量を身に着ける前に当主になってしまったコーデリアが気の毒でなりません。
この手記で200年前にフィニスの門が開いて大魔術師オージン·クロスフォードが封じたという情報が出てきます。初めの方で200年で古い町みたいな会話があり、歴史が浅い設定なのだと漠然と感じていた答えがこんなところで出てくるとは…。

「グラム・クロスフォードの手記」は3冊あります。
1冊目がトレサ編で登場するレオンとの出会いと手帳について。
2冊目がアーフェン編で登場する聖人のような恩人さんとしての行動と、ダメな父親としての行動。「困っている人を助けるのが薬師」と言いながら、妻が亡くなったら妻との間に生まれた大切な子どもがいるのにも関わらず、生きる意味を失ったと感じてしまうところが特に。
読みたくなかった3冊目。まさか、既に自らの手で狩っていた「赤目」がグラムだったなんて酷過ぎます。最後で「息子が狙われる…」なんて体を張ったように書いても、息子を思うのが遅すぎるので同情ができません。

3冊目を読んで、恩人さんに会いたかったアーフェンは自分の手で殺してしまったことを知ってショックを受けているし、ザンターもやりあっている時は人間としての意識があったはずの赤目の正体を知って複雑な心境でしょう。オーゲンは友の成れの果てを知り、言葉がないでしょう。赤目戦ではオーゲンも一緒でしたから。

この手記を読ませる鬼畜さとラストバトル10連戦は通じるものがありますね。

手記についてもう少し思ったことを書きます。
狙われる事が前提のレイヴァース家当主は、身内も信じられない中でヒースコートをコーデリアに残します。
信念を貫くことで敵対したジェフリーは、身近に首謀者がいることを突き止め、自分が殺される可能性が高い事を自覚していてなお、プリムロゼに何も残していません。
この対比を見てしまうと、ジェフリーが本当にプリムロゼを愛していたのか疑わしいです。

全体を通して、「父親」との関係は重要視されますが、「母親」との関係はメリルぐらいしか扱われていないように感じます。町の人を見ても女性が早死にする呪いがある大陸ではなさそうですし、主人公との関係でここまで父親に偏らせた意図も気になるところです。

パーティーチャット「ゲームをしよう」(オフィーリア、サイラス、トレサ)を見ました。
サイラスとトレサが熱中してカードゲームをする中にオフィーリアも加わります。
サイラスの「探る」でさえ、オフィーリア相手だと「常に笑顔で思考が読めない…!」と失敗しているところが面白いです。ポーカーのようなカードゲームは、欲のないオフィーリアが一番強いという納得の結果でした。
オフィーリアがカードゲームを知らないのは、遊んでいる暇がないぐらい神官の務めが忙しいのか、違う遊びをしていたのか…と想像が膨らみます。

パーティーチャット「料理の腕前」(オフィーリア、ハンイット、サイラス)を見ました。
ハンイットの作った揚げパンが美味しいことを意外に思うサイラスですが、リアナと一緒に料理をしてたはずのオフィーリアが、料理を練習したいと思っていたというの方が、私は意外でした。
必要だからしていた料理を、他人に振る舞う楽しさを覚えたハンイットは、より料理上手になりますね。ハンイットが振る舞う料理に胃袋を掴まれた相手が、ハンイットよりも強ければとんとん拍子で仲良くなりそうです。

パーティーチャット「踊りましょう」(プリムロゼ、ハンイット、サイラス)を見ました。
サイラスの口説き文句のような言葉に対し、プリムロゼが「お口が緩んでるわよっ」と指摘すのが可愛いです。被害者が増えないように、旅の間サイラスを教育しようと思ったのでしょうね。
サイラスはまだしも、運動神経が良さそうなハンイットも踊りが絶望的だったのは残念です。実は踊りも上手くて、村に帰った後にザンターに踊ってみせてあげるシーンがあっても良さそうでしたが…。

ガルデラ戦、本当に大変でした。
1回目は「オルベリク・ハンイット・トレサ・サイラス」のレベルが低すぎてガルデラ2戦目で惨敗。
2回目は「オルベリク・ハンイット・トレサ・サイラス」のレベルを70まで上げ、トレサを上級職ルーンマスターにしてガルデラ戦1回目に当てるも攻撃がろくに通らず惨敗。
3回目は「オルベリク・ハンイット・トレサ・サイラス」のレベルを77まで上げ、サイラスにも上級職の魔術師を割当するも火力が足りず惨敗。

4回目でアーフェン・プリムロゼ・テリオン・オフィーリアのチームを断念。
ガルデラ1戦目を「オフィーリア(魔術師)・オルベリク(盗賊)・トレサ(ルーンマスター)・サイラス(神官)」。
2戦目を「アーフェン(武芸家)・プリムロゼ(星詠人)・テリオン(商人)・ハンイット(薬師)」にして撃破。

2戦目は回復役がろくにいない中、オーゲンがひたすら9999の回復を続けてくれたお陰で、立て直しができて勝てました。オーゲンがいなかったら、この戦いは全滅していたかもしれません。4章でオーゲンを救ったアーフェンの誰でも救うという決意あっての勝利だと思うと熱いものがありました。

リブラックの動機とかは何も語られないまま終わったのですが、これはオクトパストラベラー2に引き継がれるのでしょうか?
リブラックは「ああ、魔神よ」と記載があるのに、音声では「我が父、ガルデラ」と言うんですよね。意味ありげで気になっているのに、何もないの?と呆然としました。

クリア後に、2つの実績が解除されたので、もうサブストーリーはないと思うのですが…。
「旅路の果て」(黒呪帝ガルデラを倒しフィニスの門を再び封印した)
「有意義な寄り道」(大陸にすむ人々の悩みを全て解決した)

それにしても、実績解除したプレイヤーが「有意義な寄り道」は3.5%、「旅路の果て」は6.3%しか達成率がないのが不思議でした。

実績を見ると「魔神ガルデラ」ではなくて「黒呪帝ガルデラ」なんですね。これはつまり、聖火教会の神話が13柱ではなく、実在した人間13名の話たちの話だったと読み取れるのですが…。

総プレイ時間は99時間です。
そして、いうまでもなくオーゲンです。

確か、職業の奥義では人物の名前を呼んでいますよね。
「霊薬公ドーター、舞踏姫シルティージ、盗公子エベル、聖火神エルフリック、雷剣将ブランド、狩王女ドレファンド、紳商伯ビフェルガン、碩学王アレファン」に加えて、上級職の「豪武匠ウィンヒルド、魔大公ドライサング、魔剣士バロガー、星占師ステオーラ」で12人。彼らが12柱ではないかと思っているのですが…。
なので、対立するガルデラが「黒呪帝ガルデラ」で13人。そう推測できるような作りですよね?

やっぱりオクトパストラベラー2で世界観の深堀がされるんですね?
リブラックが本当の娘(呪術で老いない)で、封じられた父親を助けようと暗躍していたと考えれば、全てが理解できます。

これまでの考察を踏まえて2周目はのんびり遊ぼうと思っています。
99時間遊んで、数パーセントの実績まで解除しておいてなんですが、主人公8人のストーリーを駆け抜けたと思っているのです。
町の人たちについても、もっと考察してみたいので、まだ付き合って下さるとうれしいです。

私の想像では、アーフェンの旅にプリムロゼが同行し、相変わらず人助してもお代をとらないアーフェンに代わって、プリムロゼが踊って日銭を稼いでいたり、オフィーリアとリアナが二人でフレイムグレースに帰ろうと話をしているのを聞いたテリオンが、あまりに警戒心のない二人を心配して同行することになるとか…。後日談が描かれないのも少し残念ですよね。