テリオン編の考察
2周目を遊びながら、初回で知ったを内容を踏まえた上で情報を整理したり、登場する人物の人物像を想像したりしています。
ネタバレ全開のため、閲覧の際はご注意下さい。

テリオン編1章の考察
情報:レイヴァース家の秘宝
「盗賊殺し」という異名をもつレイヴァース家は、兵隊のような衛兵の警備、商会が認めた商人しか中に入れない仕組み、どれをとっても守る秘宝に価値があると思わせる。
竜石は一見するとただの宝石にしか見えない。
先代の当主と妻が亡くなった際の混乱に乗じて家宝の竜石(青竜石・赤竜石・緑竜石・黄竜石)が4つ全て盗まれた。
レイヴァース家の現当主はコーデリア。
テリオン編だけ「彼には仲間が必要だー」という導入に違和感を抱くのは、彼が屋敷に忍び込むのは自らの腕試しであり、誰かとつるむことを好まない描写もあるため、なぜ仲間が必要なのか説明がないからでしょう。同業でもないのに盗みに忍び込む行為について行く、それをテリオンが受け入れるという矛盾が気になってしまいます。
レイヴァース家の竜石について。盗まれた物なら買い取るなど色々手段はありそうなのに、取り戻すために「盗む」という手段を用いるのは単にヒースコートが盗賊だからではなく、「レイヴァース家の家宝=竜石」という事実を伏せたいのだと感じます。家宝が盗まれたという事実を隠したいというのもあるでしょうが、竜石の意味を知る者に渡り、悪用される危険性を考えたのかもしれません。
竜石は「門を封じるための鍵」であって、「門を開けるための鍵」ではないところがミスリードを誘います。
開けるために盗まれたのではなく、封じる術を奪うために盗まれたが正解です。おそらく狙った者が竜石が「揃っていないことが重要で、どこにあるか」までは重視していないと考え、秘密裡に集めたいという意図もあったのではないかと思いました。
登場人物
テリオン(22歳)
訪れたばかりの町で警備の厳しいところをあえて狙って盗みをするのは、自分の腕に自信があるから。神出鬼没の謎の盗賊と自分の噂を聞いて優越を感じていたのだろうか。
ダリウスとの出会いは10年以上前、テリオンが10歳ぐらいと考えると保護者に頼らず独りで生きる過酷な状況で育つ。盗賊になったのはダリウスに出会ってからなので、それまでは生きるために盗みをしていのだろう。ダリウス共々「悪ガキ」として日常的に暴力を受けてきたのが伺える。早々に牢屋の鍵を盗んでいるのは、大人に従う気はないという反骨精神の現れかもしれない。「大人」が「守ってくれる存在」ではなく「共通の敵」であったからこそ、ダリウスとの日々は「生きるための盗み」から「愉しみのための盗み」に変わったのだろう。
テリオンがオフィーリアと同じように戦争孤児なのか、リバーランドの疫病で家族や親類を失っているのかは分からない。ずっと一人で生きてきた子どもが、同士を得た時の心強さを思うと切なさが増す。
相手を騙すための演技力は、後にプリムロゼに「名優」と太鼓判をおされるほど。1章では屋敷に入るために意地の悪い商人の役柄を演じている。
ヒースコートに嵌められた「罪人の腕輪(愚か者の腕輪)」を外すために、竜石を取り戻すことになる。しかし、「罪人の腕輪」が一般的なら、もっと多くの盗賊がつけられている描写があっても良さそうなものだが…。
テリオンが竜石を取り戻すことを引き受け、旅立つ前に笑ったのは、盗賊になってからの初めての失敗をかつてのヒースコートのように受け入れたからなのか、それとも生きるためでも、愉しみでも、腕試しでもなく、「人助け」で盗むのが初めてだったからなのだろうか。
ヒースコート(65歳)
レイヴァース家の執事。「元凄腕の盗賊」なのは、65歳という高齢にも関わらず、現役のテリオンにも気配を悟らせずに忍び寄り、気配を殺して背後を取ることからも納得できる。
コーデリアの年齢がから考えると40代後半から50代前半に先代に捕まったのだろう。かなり長い間現役で活躍していたたヒースコートが、すぐに執事として働けたとは思えず、上流階級で通用するマナーを身に着けるのは相当な苦労をしたのではないだろうか。
「城どころか町ひとつを買い占めることができるほどの秘宝」と噂を流し、腕自慢の盗賊たちに挑ませたのはコーデリアが当主になってからのヒースコートの発案で、高い賃金を払って衛兵と雇い、警備を強化しているのは、組織(人)が育つには時間がかかるため、先代が生きていた頃から実施していたと思われる。
盗賊としての矜持を折るという、自分がかつてされたことを他者に行うのは、盗賊をやめる切っ掛けだったとはいえ、ヒースコートにとってはそれほど悪い出来事ではなかったからだろう。
「間抜けな盗賊が…」とテリオンに向ける態度は、かつての自分とテリオンを重ねていそう。
コーデリア(17歳)
両親を事故で亡くし、若くしてレイヴァース家の当主となる。
頼る者を失い、欲にまみれた親類に裏切られたのは10代前半だろうか。父親の親友であるヒースコートの存在により立ち直っている。名も出てこないコーデリアの父親の最大の功績は、娘のためにヒースコートを残したことだろう。描かれないのに愛情深さを感じる。
有能な盗賊を誘き寄せて、竜石を取り戻させるというヒースコートの提案には抵抗があったのだろう。そもそも盗みに入ってきた犯罪者のテリオンに対して丁寧な対応ができるのは、ヒースコートから過去の話を聞いて「盗賊」への理解があったはず。コーデリアがお話を書くほど好きなのは、幼いコーデリアにヒースコートが自身の盗賊時代の話をコーデリアに語って聞かせていたのかもしれない。
上記の考察をGemni・ChatGPTと語ってみました。後者の方が解像度が上がります。

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